心配している女性とカプセル
カプセルと瓶

カンジダ症を引き起こす真菌は、ヒトの体内に当たり前のように生息しています。生息している場所は消化管や膣、口腔など広範囲にわたりますが、ただ棲み着いているだけでは害を及ぼしません。しかし、何かのきっかけで菌が増殖し、増えすぎると皮膚に異常を引き起こします。真菌が増殖する場所は主に口の中の粘膜や脇の下、指の間、膣の粘膜などです。カビの一種である真菌は、高温多湿の環境を好みます。湿潤部位にカンジダが発症しやすいのはこのためで、日常生活の何気ない習慣が、環境を作り出すきっかけになっていることも多いのです。

カンジダになってしまう主な原因は、合成繊維で作られた下着などを身に着けている、体を不潔にしていると言われています。通気性が悪い下着を身につけていると蒸れやすくなり、真菌が好むジメジメした状態を作ります。おむつや下着を定期的に取り替えない場合も発症しやすくなります。特に乳幼児や高齢者は注意が必要です。体を清潔にしない場合も雑菌が好む環境を作り出しますので、カンジダにかかるリスクが高くなると言えます。逆に過度に清潔にしすぎると、必要な菌まで洗い流してしまうことになり、これも原因の一つになります。

病気にかかると免疫機能が低下することがありますが、これも真菌の増殖を引き起こす原因になることがあります。糖尿病などの治療でステロイド剤やコルチコステロイドを使用した場合、免疫機能が低下すると言われています。コルチコステロイドは喘息を治療する吸入薬にも使用されていますが、口の中にカンジダを発症するケースもあります。妊娠中の女性や生理前もカンジダになりやすい傾向があると言われています。この場合ホルモンのバランスが崩れることが原因と考えられます。

カンジダの症状は、発症する部位などによって違いがありますが、主な症状は発疹や患部が赤みを帯びたり、熱を持つなどです。患部の皮がむけたり、痛みやかゆみを伴うこともよくあります。口や膣に発症すると、患部に白っぽい斑点が現れます。膣カンジダの特徴的な症状は、おりものの異常と強いかゆみです。おりものは通常透明でサラサラしていますが、カンジダに感染すると酒粕やチーズのような、乳白色のおりものが出ます。感染によるおりものは、強い臭いを伴うという特徴も持っています。患部に激しいかゆみが生じ、日常生活に支障が出る場合もあります。かゆみとともに痛みが出る場合は、性交の際に痛みを伴うようになります。

症状が現れた場合、治療が必要になりますが、通常抗真菌薬の錠剤を用います。錠剤を1日1錠膣に入れ、それを6日間ほど続けます。膣内部の他に外陰部にかゆみなどの症状が出ている場合は、抗真菌薬のクリームや飲み薬を併用することもあります。治療は症状が消えるまで続ける必要があり、1周間が目安です。

カンジダは再発しやすい病気です。医療機関で治療を受けても、およそ1割の人は再発すると言われています。もし再発した場合は、再び医療機関で同じ治療を受けることになります。再発の頻度は人によって個人差がありますが、治療を受けていても年内に何度も繰り返す場合は、治療法を変えることになります。

抗真菌薬には複数種類がありますので、別のものを使ったり、使用期間を延長するなどの治療が考えられます。かゆみなどの症状は、市販のクリームなどでやわらげることも可能で、再発した場合はその都度通院することなく対処できる場合もあります。症状の改善は適切な治療によって可能になります。予防するにはまず感染の原因を知り、要因となるものを取り除くことが大切です。万が一感染した場合でも、症状に合わせた改善方法を選択することで迅速に対処できます。

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